先日、都内のホテルにて、顧問先である社長様のご紹介を受け、経営者の皆さまを対象としたセミナーの講師を務めました。
本セミナーは、使用者側の立場から労働問題を捉え、実際の紛争事例をもとに、経営者の皆さまに実務上の注意点を理解していただくことを目的としています。
第一部では、残業代未払いや解雇訴訟の実務ポイントを解説しました。
裁判例をベースに、労働審判や訴訟に至った場合のリスクや想定すべきコストについて、実務経験を踏まえて率直にお伝えしました。
第二部では、ハラスメント防止の重要性と具体的対応策について解説しました。
混同しがちなハラスメントの定義の再確認を行い、初動対応のポイントや相談体制の整備等を具体的に示しました。
参加された経営者の方々からは、「経営判断のリスクを具体的に理解できた」「実務に深く切り込んだ話が面白かった」「配布されたチェックリストが役に立った」といったご感想をいただきました。
近年、労働を巡る法制度や裁判例は変化を続けており、企業経営において労働問題への対応は避けて通れないテーマです。
使用者側にとっては、日常の判断や運用が、後に大きな紛争リスクへと発展することもあります。
コンプライアンスを遵守しながら労務管理や社内対応を行うためには、個別事情に即した専門的助言を定期的に受けることが非常に有用です。
当事務所は、今後も、顧問先の皆さまをはじめ経営者の方々に実務に直結する情報提供を行い、安定した企業経営を支える一助となるよう努めてまいります。

